24.霧立越縦走
日 時 : 平成
14101314
場 所 : 宮崎・熊本県境(向坂山、三方山、国見岳、五勇山)縦走
     霧立越(扇山、白岩山)
縦走参加者 : 高田暢年 村田俊宏

秋山合宿で霧立越(きったちごし)の縦走を計画したが、村田俊の連絡の遅れで、参加者が2名となってしまった。しかし、これが結果的に思わぬ幸運を招いた。当初の予定では、霧立越のみの縦走であったが、宮崎・熊本県境の向坂(むこうざか)山から三方山、高岳を経て国見岳に登り、一度小原に下りて、扇山の小屋に泊まり、翌日、白岩山を経てスタート地点戻る計画に変更したが、少し無謀な計画であった。

1012日(土)晴れ

 1500宇部発→2100カシバル峠(五ヶ瀬ハイランドスキー場)着

高田の予定にあわせ宇部を出発。カシバル峠スキー場駐車場でテントを張り、明日の健闘を祈りつつ、ほろ酔い気分で就寝。鹿の寂しげな鳴き声が聞こえる。

1013日(日)曇り

 615出発→杉越→717向坂山→932三方山→1010椎矢峠→1100高岳→1340国見岳→1510五勇山→1700萱野(尾手納)1735松木バス停

  予定より少し遅れて615に駐車場発。歩き始めて40分ほどでこの縦走の基点となる杉越(白岩峠)到着。(途中、鹿が突然登山道に飛び出し、直ぐ藪に消える。)また20分ほどで向坂山。ここからが県境尾根の始まりである。あまり登山者が歩いた形跡は無いが、笹を刈り整備しているため椎矢峠までは迷うことは無い。しかし、多少時間が掛かり過ぎたので、山小屋泊まりは無理かもしれないと思い始める。そのうえ、高岳への登り口が解からず少し探す。結局、崩壊した崖を高田が登り登山道を見つけ、直ぐに取り付くがかなり荒れていて、高岳までは藪漕ぎの連続であった。高岳からは、単調な尾根付近の長い道が続く。国見岳の登りで初めて他の登山者と出会う。(国見岳直下の水場は枯れていた。)国見岳山頂で簡単な食事を取る。この時点で、扇山小屋泊まりをあきらめ、小原部落でのツェルト泊を覚悟する。五勇山を過ぎ、石堂屋方面に下ろうとするも、登山道が整備されていないため、小原への下山は止め、萱野(尾手納)方面に下る。1700に萱野(尾手納)部落に着いたが、扇山登山口への移動方法がなく、途方にくれていたところ、小学校の教師をしていると言う3,40代の男性に「何処まで行くか」と声をかけてもらい登山口に近い松木バス停まで車で送ってもらった。そこから、30分ほど松木川沿いに舗装路を歩き、屋根だけの使用していない建物を見つけ、そこが二人の最高の宿となった。モツ鍋も酒(ビール500ml3本、酒700ml)も瞬く間になくなり、眠りに着く。今日はほんとについていた。

1014日(月)晴れ

 613出発→825新松木登山口→930扇山小屋→955扇山山頂→1015扇山小屋→1115白水山→1230白岩山(水呑みの頭) 1300白岩→1350杉越→210駐車場

 613に舗装路を歩き始める。1時間ほど歩くと未舗装の林道となりさらに1時間でやっと新松木登山口に着く。この間標高を600m近く稼ぐことになる。登山口から植林地の急な道を40分ほど登り、山腹を巻きながらしばらく行くと山小屋に着く。大変立派な小屋である。泊まれなかったのが残念である。ザックを小屋に置き、空身で扇山の山頂を踏み、再び小屋に。これから霧立越の始まりである。昨日の縦走に比べれば、どうと言うことはないはずであるが、1日寝ても疲れが取れない体には、とてもこたえる。小屋から約2時間で白岩山(水呑みの頭)近くに着く。(山頂まで140mほど脇道に入る。村田は以前踏んでいるので、高田のみ登る)見晴らしのよい白岩で食事をとり、1350縦走の起点である杉越えにたどり着く。下山してお互いの健闘を称えつつ、コーラで乾杯する。

 今回の山行は、村田俊の無謀な計画に関わらず、高田の冷静な判断と、親切な人との偶然の出会いによって成功() したものである。このルートの縦走は、二度とやることは無いと思うが、扇山小屋には一度泊まってみたいものである。

報告:村田俊宏

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