2.大山東面キリン尾根(仮称 成功編)
平成15年3月16日 三浦章、村岡、吉田
宇部→小郡IC→新見IC→奥大山スキー場〜鳥越峠〜キリン沢出合
キリン尾根〜中間ギャップ〜槍尾根〜鳥越峠〜奥大山スキー場→宇部

  東壁を狙うも1月2月は、深い雪に阻まれて取付きまでに達することができなかった。3月1日に入ったものの、悪天候で槍尾根に達せなかった。今回のメンバーは、村岡と吉田。自分の勤務が、23:00まであり終了してからの出発のため、高速を利用して奥大山スキー場へ。
 今季12度目の大山行き。前回まで晴れの日は一度もなかった。しかし今回は違う。快晴である。予報では、午前中しかもたないとか、5:00に出発。環状道路の雪は、除雪されていた。鳥越峠まで割合早く到達する。
 吉田「絶好の天気ですね。今までの大山のうちこれ程の快晴はないね」槍尾根の末端に人がおり、カメラの三脚らしきものも見えている。
 キリン沢出合へは、1405ピークから北東への尾根を下降する。結構急である。出合へ降りると朝陽が輝いている。視界は充分。だが、複雑な地形である。尾根の末端から登り始める。ひざまでのラッセルが続く。
 傾斜はきつい。陽射しが強く、雪崩そうにもあり、出来る限り樹木と樹木とを継いで登高していく。急な雪面を上がると、両側がすっぽりと切れていてナイフリッジになっている。これはロープが必要だ。三浦〜吉田〜村岡とアンザイレンし、コンテ、時にはスタカットで登っていく。視界は充分。キリン峠のカメラマン、そしてキリン峠にスキーを担いで登ってきた3人もよく見えた。尾根のほぼ中間部のギャップに達して初めてめてこの尾根は、槍ヶ峰へは直接つながっていないことがわかる。槍ヶ峰から派生する尾根は、我々のいる尾根の右側の沢で終わっている。このギャップからさらにルートを延ばすには、一度コルに降りて目の前の尾根に取り付かなくてはいけない。
 吉田「これは登れませんね。降りますか?」
 とりあえず尾根の右側の沢へ懸垂下降してみることにする。降りてみると意外に目の前の尾根が登れそうなのである。50mロープを一杯まで雪壁を登る。
「これはいけるぞ。」長い雪稜が続く。ナイフリッジも他の大山のルートで見たことのないほど、長く鋭い箇所の連続であった。
 両側からの雲の動きが早くなり、天候の崩れが始まった。上部になると岩稜の上の雪となる。雪は割合堅くなってきた。ここでもコンテとスタカットの繰り返しであるが終盤になるとすべてスタカットに切り換えた。最後槍尾根へは、50mロープを2本結び一気に80m程リードする。「やったぜ」
 前回3月1日のホワイトアウトで登った時は、キリン尾根から複数派生している支尾根からのジャンクションを槍尾根だと勘違いした可能性が強く、岡山市の塩田さんの写真から分析するとつじつまが合う。
 今回は視界が良くこの複雑な東壁の様子が判って来た。申し分ない。槍尾根に出てからは余韻に浸りながらキリン峠へ降りる。ルート判断が困難な箇所があり、苦労した分、満足行く山行であった。東壁については、以前登られていたかどうかはよく確認出来ないが、我々のまわりに写真以外めぼしい資料などが殆ど無い中、手探りでとりあえず目標であった東壁の最も顕著な雪稜が登れて3人固い握手をした。
記述、図:三浦

※概念図


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