17.中野冠山〜一兵山家山縦走  
   平成14年12月10日
    三浦章、吉田(宇部山岳会)、松尾(やまびこ)

   早朝4時に宇部を出発。大変寒く、小雪が舞っている。広島では積雪が予想されるため、山口市の松尾宅でスノーシュー、輪かんを準備した。案の定、木戸山トンネルを越えると周りが白い。広島県内に入るとラッセル車が出動するとんでもない状況だ。まるで信州のどこかのスキー場に来ているようである。あたり一面白銀の世界で、道路わきでも膝ぐらいの積雪である。予想外の大雪にとまどうが、とりあえず中野冠山にいってみるか。
   サイオトスキー場近くのロッジハウスで準備をして9:30に出発。交代しなが ら輪かんでもくもくとラッセルをする。白銀の樹林がきれいだ。 登山口の標高が高いため、10:15分には中野冠山山頂に到着。広々した静かな 山頂。展望もよく、幕営するには絶好のサイトだ。中国山地の白い稜線が延々と見える。あの稜線を辿ったら気持ちがいいだろう。
   時間もまだ早いので、さらに歩いてみよう、ということになる。本来は冠山〜一兵山家山〜天狗石山〜阿佐山〜毛無山の一周大縦走を計画していたが、今回は一 兵山家山まで。一旦コルまで急激に降りて登り返す。積雪は多いが、パウダー状の雪なので、ラッセルがあまり苦にならないし、歩きやすい。静かな稜線を辿って12:30  に一兵山家山に到着。奇妙な名前の山だが、読み方も変わっていて、「いっぽんぎさん」と読むらしい。頂上で風除けのテントを張り、温かいうどんを作って食べる。とてもうまい。 雪山は温かい食べ物にかぎる。
   来尾峠へ降りて道路を歩き、14:10頃には登山口へ戻ってきた。当初予定 の1/4ぐらいの行程だが、歩き応えのある山行であった。12月に入って暖かい日が続いていたが、寒波でいきなりのラッセル山行を体  験できた。今度は積雪期に一周コースを辿ってみたい。充実した縦走になるだろう。西中国山地でも本格的な雪山シーズン到来である。
 以上                                                              記:吉田

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